痛風の食事療法

食事療法の重要性

 

薬による治療では身体の中の尿酸の産出を抑制する薬や、尿酸の排泄を促進する薬などが用いられます。

 

但し、尿酸というのは、増える場合に痛みを伴いますが、他にも身体から急激に尿酸値が減少した場合にも痛みを伴うので、尿酸排泄をあまり急激に行うと尿酸値も急激に低下して痛風の発作を起こすことがあるので注意が必要です。

 

痛風発作が起きた時は、既に尿酸の排泄促進をする薬を使っていた場合は継続して使用しますが、そうでない場合は痛風の症状が治まるまで服用を控えるのがルールです。

 

こうして薬物療法では、尿酸値を減らす薬と産出を抑制する薬の組み合わせで治療していきますが、これだけでは不十分です。

 

それは普段の食生活のことで、尿酸を多く産出するプリン体を多く含む食品の摂取過多があっては元も子もなくなってしまうからです。

 

従って、痛風の治療では薬物療法と併用して食事療法も行っていくことになるのです。食事療法では、簡単に言えば高プリン体の食事をできるだけ控えるようにして、体内での尿酸生産量を減らしていくことが主な目的となります。

 

実はこれが簡単なようでなかなか難しいことなのです。なぜなら痛風は昔から贅沢病とも呼ばれるように、豊かな食生活ではどうしても高プリン体の食事となってしまうからで、ここでは工夫が必要となります。