痛風の食事療法

痛風の治療の原理

 

痛風の原因物質である尿酸は体内にある核酸やプリン体の最終産物です。最終産物は体内でこれ以上分解も合成も出来なくなった物質で、尿酸は核酸やプリン体の分解や合成により出来た最終代謝産物というわけです。

 

乳酸は通常は体外に殆どが排泄されるのですが、プリン体の過剰摂取の他にも尿酸を排泄する腎機能の低下などによって血中に尿酸が残ることがあり、これが結晶化して関節などに沈着して溜まり、痛風を発症する危険性を高めています。不幸にも痛風の発作が起こって関節の痛みや腫れがひどい状態の時は、非ステロイド抗炎症薬の服用で炎症を抑え、これは早期に服用すれば関節の痛みに関しては苦痛が少なくて済みます。

 

種類としてはインドメタシンが効果的で痛風発作ではよく使われる薬で、更に痛風発作の前兆と思われる関節部分の不快を感じた時はコルヒチンを服用すると発作を予防することもできます。

 

しかし、こうした消炎鎮痛剤の服用は、一時的な痛風の痛みを緩和するためのもので、根本的な痛風の治療にはなっていません。根本的には高尿酸を改善しなければならないわけで、プリン体の過剰摂取か腎臓の機能低下などの原因については検査をすることでわかりますから、症状に応じた治療を進めることになります。治療については薬の使用と食事療法の両面から行うのが理想的です。